10月16日のニューヨーク市場でドル・円は157円台半ばの岩盤を描きつつ157.99円で引け、米長期金利の動向と原油高が相場を左右した。10月19日も方向感を探る展開が続く見込みで、日銀の動向と160円の節目が市場の注目点となっている。
10月16日のニューヨーク外為市場ではドル・円が157円70銭まで下落し、158円34銭まで反発した後、157円99銭で取引を終えた。インフレ指標の加速が示された一方、FRBのウォーシュ議長が政策判断を事前に示唆しなかったことで、10月FOMCでの追加利上げの可能性が後退した。これによりドル売り圧力が強まる場面があった。
その後、原油価格の上昇に連動した長期金利の上昇がドル売りを後退させたとの見方が伝えられている。10月19日の本日もドルの上値は抑制されつつ、方向感を探る展開が想定される。露・ウクライナ・中東情勢の悪化を背景にNY原油先物が高止まりしていることが、金利の動向に影響を及ぼしている。
テクニカル面では158円台半ばが上値の壁として意識され、157円台半ばが下値の目安として捉えられているとの声がある。日銀の次期会合を見据えた思惑も相場の焦点となっており、160円が日本の防衛ラインとして注目され、介入の可能性にも市場の警戒感が高まっている。
植田日銀総裁が「基調物価が2%を上回ることは容認できない」と利上げ継続を示唆した点は円買い材料として捉えられており、今後の政策動向がドル円の方向性に影響を与えそうだ。今後も米国の金利動向と中東・露関係の情勢、日銀の対応が市場の注目要因として据え置かれている。