セイコーグループ、シチズン、カシオが好決算を発表し株価を押し上げている。特にカシオはG-SHOCKとカシオウォッチの2軸戦略で大幅増益を達成、通期予想も引き上げられた。スマートウォッチ時代にもアナログ時計の需要が見直されている。
カシオ計算機は2027年3月期第1四半期決算で売上高745億円、営業利益128億円と大幅増収増益となり、時計事業は国内17%、北米22%、欧州24%、中国6%と現地通貨ベースで拡大。G-SHOCKとカシオウォッチの2ブランドへ資源を集中する戦略が奏功し、MR-Gの30周年モデルも好調でブランド強化を進めている。
通期予想は売上高3,000億円、営業利益340億円へ上方修正。米国関税還付金の影響も通期で30億円押し上げを見込んでおり、そのうち21億円は第1四半期に計上済みという。株価は決算発表翌日以降も高値圏で推移している。
モフリンと呼ばれるAIペットロボットは、海外展開を拡大中。米国・英国で展開してきた販売に加え、中国での販売を開始し、9月には新色の発売も予定されている。時計事業以外の成長領域として今後の決算での言及が注目される。
シチズン時計は第1四半期決算で売上高981億円、営業利益99.1億円と大幅増益となり、通期予想を345億円→405億円へ上方修正。ブローバやムーブメント販売が好調で、年間配当も53円へ引き上げられる見込み。
セイコーグループは第1四半期の売上高990億円、営業利益154億円と大幅増益を達成。グランドセイコーを中心としたプレミアムモデルへの投資方針は継続し、通期予想を上方修正、配当も増額予定。株価は高値圏で推移している。
全体としてスマートウォッチ市場の成長鈍化が指摘される一方、アナログ時計の需要回帰が観測されているとの指摘がある。若年層でもスマートウォッチが主流とは言えず、長く使える時計の価値が再評価されつつある。