東京市場でドル・円は軟調となり、153円台半ばのレンジに張り付く局面が続いた。日銀の政策方針をにらみつつ、中東情勢の混迷と原油相場の動きも相場に影響を与えた。
10日午前の東京市場でドル・円は153円74銭まで上昇した後、153円28銭まで値を切り下げる動きをみせた。円買い圧力は日銀当局者の前向きな引き締め観測によるものと見られ、原油相場の失速もドル売りを誘う場面があった。
取引レンジとしてはドル・円が153円28銭-153円74銭、ユーロ・円が178円42銭-178円83銭、ユーロ・ドルが1.1629-1.1640の幅で推移した。
要人発言として、増日銀審議委員が現在の金融環境は緩和的であるが、基調物価を2%を大きく超えないよう抑えることが重要、実質金利がマイナスの状況を早く解消すべきといった見解を示した。また、適切な金融政策で物価をコントロールし、実質賃金プラスを維持することが大切だとして、インフレが加速した場合にはリスクとして急速な利上げが迫られる可能性にも言及した。
中東情勢の混迷継続もあり、原油相場の動きがドルの動向に影響を及ぼす局面も続いた。