住友電気工業が発表した2027年3月期第1四半期の決算は、売上高が前年同期比で大幅増、営業利益も大幅増となった。一方、主力の自動車関連事業は売上高を支える一方で、1Qの営業利益は前前年同期比で減益となるなど“稼ぎ頭の構図”に変化が見られる。
住友電気工業は2026年4月〜6月期の連結決算で、売上高1兆3,305億9,100万円、営業利益970億5,900万円、経常利益1,030億3,900万円、四半期純利益664億1,400万円となり、いずれも前年同期を大きく上回る増収増益を達成した。円安や銅価格上昇の影響を受けつつ、中東情勢による一部売上減少・コスト上昇を予想以上に吸収した。
自動車関連事業は売上高8,028億円となり前年同期比で増収となったが、グループ会社の住友理工が出荷数量は堅調でも営業利益は260億2,600万円と前年同期比で減益となった。銅の調達価格の上昇と中東情勢の影響が利益を押し下げた。情報通信関連や産業素材関連などを含む他セグメントの需要は堅調だった。
同社は通期の連結業績予想を上方修正し、売上高を5兆4,000億円、営業利益を4,500億円、経常利益を4,600億円、純利益を3,400億円へ引き上げた。外部要因として円安・銅価格上昇が寄与した一方、中東情勢の影響や一部コスト上昇は継続的な懸念事項として残る。