AI関連市場の警戒感が高まる中、トーマ・ブラボーがプルーフポイントの借り換えで約40項目の追加条件を受け入れ、借入の返済期限を2年延長した。
米PE大手トーマ・ブラボーは買収資金を賄ったプルーフポイントの借り換えで、当初12項目だった契約変更が9日間の交渉で約40項目に膨らみ、将来の借り入れ制限の強化や定期的な状況確認の電話会議などが盛り込まれた。50億ドルの融資の大半について返済期限を2年延長するため、年間6000万ドルの追加利息を支払うことになった。
トーマは傘下企業の債務の約90億ドルが2028年末までに返済期限を迎える状況の中で、プルーフポイントとの交渉を通じて、債務は依然コベナントライトのままとされ、自己資本の新規注入は不要とした。市場関係者はこの交渉が今後の借り換えの厳しさを示す青写真になる可能性があると指摘している。
SaaS投資にはAIの影響懸念が広がる一方、借り換え市場の動きは鈍化。ハーバード・ビジネス・スクールの専門家は投資意欲の低下を指摘し、トーマの事例は他のPEにも影響を及ぼす可能性があるとされる。ソフォスは3月に20億ドル超の返済期限を迎え、ムーディーズは格付けをB3へ引き下げた。これを受け、トーマは広範なシンジケートローン市場での資金調達を模索している。