Inevitable AIが大手SaaSをAIで“ゼロから再構築”する方針を公表し、テルアビブ拠点のAlephが600万ドルを主導出資した。創業者Nimrod Lehaviは名前の通り1人創業のスタジオ運営を目指すと語る。
Inevitable AI Groupは、価値が10億〜100億ドルの大手SaaS企業の製品をAIを使ってゼロから再構築し、創業者1人・従業員ゼロで運用することを目的とする資金調達を発表した。資金はAlephが主導し、総額は600万ドル(約9億5300万円)である。
同社は“クローン化”した製品を約6週間で開発可能としており、各製品にはチャットボックスを搭載し、AIエージェントをソフトウェアに接続する標準規格Model Context Protocol(MCP)に対応している。創業者1名で運用される体制を強調し、人間の従業員は実質ゼロとされる。
資金提供の経緯として、創業者は当初ブートストラップを考えていたが、Simplexを創業時から支援してきた出資者の勧めと他投資家の参加によりAlephが加わり、50社規模の立ち上げを目標とする体制へと転じた。
市場の反応として、AIエージェントのコスト低下と小規模チームでの運用が進む中、既存企業の買収戦略や新設スタジオによる競争が活発化するとの見方が示される。レハヴィは今後2年でAnthropicやOpenAIの規模が縮小する可能性も示唆している。
MCP対応やバイブ・コーディングといった技術トレンドの採用により、ソフトウェア開発の在り方自体が変容するとの見方が強まっている。