中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が高止まりする公算がある中、原油高が為替市場に及ぼす影響と安全通貨としての円の機能がどう動くかを野村證券・後藤祐二朗が解説している。
米国とイスラエルがイランを攻撃し、ホルムズ海峡を事実上封鎖するとの見方が広がるなか、原油価格が高騰している。後藤祐二朗はこの動きが為替市場に及ぼす影響を解説している。
日本の鉱物性燃料の輸入金額は2025年に22.1兆円に達する見込みで、原油価格が10%上昇して高止まりすれば輸入金額が2兆円以上膨らみ、貿易収支の悪化につながる可能性がある。円需給の悪化が年率約2%の円安・米ドル高圧力として現れることが想定される。
主要通貨の対米ドルパフォーマンスをみると、原油高局面では円買いが抑制された時期があり、原油高は日本の貿易条件に下押し圧力を及ぼす可能性があると指摘される。
日銀の緩和姿勢や財務省の介入選択肢など、日本当局の対応も焦点になる。市場は口先介入やレートチェック、実弾介入の可能性にも注意している。