中国当局がABBロボティクス買収を不許可と判断した。買収額は54億ドル規模で、ソフトバンクグループのフィジカルAI戦略を巡る重要案件だった。
ABBの発表によれば、中国の外国投資安全審査当局がABBロボティクス事業の買収を不許可とした。買収額は約54億ドルで、ソフトバンクグループがABBに対して買収を通知していた。
中国側の決定を受け、ABBはソフトバンクと対話を継続すると述べ、取引の進捗は未定のままとしている。元の取引は2026年半ばから後半に完了する計画だった。
孫正義氏率いるソフトバンクグループはAIアプリとフィジカルAIの統合を推進しており、Stargate構想やOpenAIなどへの投資・提携を進めている。ABB買収案の不許可は、同戦略の進行に影響を及ぼす可能性があると見られている。
ソフトバンクはABBのロボティクス部門買収以外にもロボティクス関連資産を管理する持株会社「Robo HD」を設立するなど、複数の取り組みを進めている。
ABBロボティクス買収案の不許可は、中国当局による外国投資審査の影響を顕在化させ、ソフトバンクのグローバルAI戦略に対する慎重さを浮き彫りにした。