中国の発改委がソフトバンクGのABBロボティクス買収計画を認めない方針を伝えたことで、約54億ドル規模の取引が阻止される可能性が高まった。
ソフトバンクグループは2025年10月にABBのロボティクス事業を買収する契約を発表した。取引総額は約54億ドル(約8500億円)に上るが、中国の競争法審査を通過した後、外国投資の安全審査対象となった。
関係者によれば、中国国家発展改革委員会はロボット関連データの海外移転やAIモデルの訓練利用の可能性を問題視し、ABBの中国事業のサプライチェーンの精査にも踏み込んだ。ABBは中国における長年の事業で政府の支援を受けてきた。
市場ではソフトバンクG株が5%程度下落するなど軟調な値動きが広がり、Arm Holdingsの業績見通しや米中間選挙の規制懸念も影響した。最終的な決定の有無や再申請の可否は現時点で不明。
買収の可否はソフトバンクGのロボティクス戦略とAI投資計画に影響を及ぼす可能性がある。今後、再申請の有無や検討の進展が注目される。