日機装が工場主導でkintoneを活用し、全社データ基盤を構築して部門間の情報を統合した。受注は約1.5倍に増え、年間約2万3000時間の業務削減を達成した。
日機装は製造業ITイベントで、工場主導でkintoneを活用し営業・技術・工場の情報を統合する全社データ基盤の構築を進め、受注が約1.5倍、年間約2万3000時間の業務削減を実現したと報告した。
同社はIT戦略を事業を継続する力、DX戦略を事業を発展させる力として位置づけ、紙・Excel中心の業務をデジタル化。6領域を対象に業務基盤・設計技術・開発業務・技術プロセス・組織管理・技術伝承の改革を推進した。
全社データ基盤の構築は3フェーズで進行。フェーズ1はSFA・CRM・文書管理などを導入し部門横断のワークフローを集約。フェーズ2で基幹システム連携を進め、受注情報やBOMを部門間で活用可能に。フェーズ3では蓄積データをAI分析に活用する予定だった。
ERPのIBM AS/400とkintoneをデータ連携ツールDataSpiderで接続し、営業・技術・調達・製造・品質管理・サービスなどの情報を一元化。受注前後の業務を横断的に管理する体制を整えた。
AI活用は第3フェーズへ進行中で、案件管理・活動履歴の分析や技術標準の抽出など多方面で活用を拡大。会議時間の削減効果や経営判断支援の強化を今後の課題とした。