キオクシアホールディングスの株価は6月の高値から63%下落した。15日時点の信用買い残高は約9,200億円に達し、年末に返済期限が集中する見込みで売り圧力が警戒されている。
半導体大手のキオクシアホールディングスの株価は、上場来高値から63%下落し、信用取引で買い建てられた残高が約9,200億円に達して東証上場銘柄で最大となった。高値圏で買い建てた投資家の返済期限が年末に集中するとの見方が強まり、需給面の重荷が意識されている。16日の売買代金は約7,660億円とピーク比84%減となった。
市場関係者の分析によれば、短期投資家の買い進みは少なく、ヘッジファンドや個人のデイトレーダーの参加減少が取引量の落ち込みにつながっているという。信用買い残高の極端な膨張が下落リスクの要因として指摘され、返済期限の近づく局面で追加の売り圧力が生じる可能性があるとの見方が出ている。
一方で業績面では、NAND型フラッシュメモリーの価格上昇を背景に今期純利益が約5兆6,000億円に達する見込みで、前年度比で約10倍の水準になると予想されている。今後12カ月の予想PERは3.2倍と低水準で推移する見込みで、競合サンディスクよりも低い水準となっている。
日本取引所グループは今月からTOPIXの組み入れ比率を引き上げる方針を示しており、指数を通じた市場全体への影響が従来より大きくなる可能性がある。市場関係者は年末に向けた個人投資家の売却動向と需給の変化に注目している。