9月に入り円高方向への動きが急速に強まった。為替変動は海外株投資のリターンに影響し、オールカントリーの円建てと米ドル建ての指数を比較して差異が生じる。
9月に入って円高方向への動きが急速に強まった。円高の背景には日銀の追加利上げ観測と円売りの巻き戻しがあるとされ、海外株式投資信託への影響が懸念されている。
外貨建て資産に投資する投資信託は為替変動にも左右され、為替ヘッジなしの場合円高はリターンを押し下げる要因となる。ここで長年の分散投資の定番であるオールカントリーの動向が焦点となる。
円安が進んだ2021年以降、円建てのインデックスファンドは為替の追い風を受けて米ドル建て原指数を上回る年が多かった。特に2022年は世界株が下落しても円建ての下落幅は相対的に小さく抑えられた。
このためここ数年の円安は株価上昇時にはリターンを増幅し、株価下落時には損失を和らげる傾向が見られ、円建ての投資信託にとって都合の良い方向に作用してきた。