日本とUAEが地政学リスクの高まりを踏まえ、経済強靱化に向けた協力の深化を議論するため東京で日UAE戦略フォーラムが開催された。外交政策・戦略協力や貿易投資と次世代パートナーシップの分野で協力拡大の可能性が示された。
在日アラブ首長国連邦(UAE)大使館が、UAEのシンクタンクTRENDS Research & Advisoryと共催する日UAE戦略フォーラムを東京都内で開催した。日本とUAEの政府関係者や有識者が、地政学リスクが高まる中での経済と安全保障の協力の在り方を議論した。
第1セッション「外交政策と戦略的協力」では林芳正前総務相が、日本には技術・研究開発の蓄積、UAEには資源・資金・若い人口があるとし、両国は互補的な関係で協力を拡大できる可能性を指摘した。量子技術・宇宙・人材育成などの分野で協力拡大があり得るとの見方が示された。
TRENDS Research & Advisoryのファティマ・アルレメイティ上席研究員は、経済安全保障を多くの国にとって重要課題と位置づけ、エネルギー安全保障・海洋安全保障・サプライチェーン保護を両国協力の重要柱と指摘した。
第2セッション「貿易・投資と次世代経済パートナーシップ」ではECSSRのラウィア・アルブルーシ氏が、地域情勢がエネルギー安全保障と信頼できる経済パートナーの重要性を再認識させたと語ったほか、先端材料として重要鉱物の加工・リサイクルやバッテリー材料が有望分野として挙げられた。