壱番屋の株価は直近1カ月で水準を切り上げ、PERは約64倍となった。8月末の大幅上昇を経て1,090円近辺で推移しており、決算発表を伴わない局面での水準切り上げとなった。2027年2月期1Qの決算では売上高が増えた一方、営業利益などは前年同期比で減益となった。
壱番屋の株価は直近1カ月で水準を切り上げ、8月末に前日比150円高の1,091円まで上昇した。翌営業日には1,117円まで乗せたが、その後は1,078円から1,100円のレンジで横ばいとなり、9月11日の終値は1,090円だった。決算発表を伴わない状況でも水準は上昇しており、足元の実績より先の見方の変化が背景にある可能性が高い。
直近の決算は2027年2月期1Qで、売上高は169億円で前年同期比+7.8%、営業利益は10億円で前年同期比▲14.3%となった。経常利益は▲15.8%、純利益は▲21.1%と、下位項目ほど減益幅が大きかった。前年同期の営業利益は12億円だった。売上増加は海外・国内子会社の事業拡大によるもので、利益面には米を始めとする食材仕入価格の上昇や物流費の増加が影響した。
通期の営業利益予想は50億円と据え置かれ、1Qの進捗率は21.7%で直線的なペースには届いていない。外食には季節性があるため、1Qの進捗だけで通期を判断するのは早いが、予想を据え置いた事実自体が重要な情報とされている。