11月4日、日経平均は一時3,000円超の下げを見せたが、終値は893円安の6万2188円で引けた。米中間選挙の結果とAI規制論争の展望が市場の警戒感を高め、東京市場は海外要因に翻弄された。
11月4日の東京市場は大荒れとなり、日経平均は朝方から下落が続き、一時3,000円を超える下げ幅を記録した。心理的節目の6万円に迫る場面もあったが、米中間選挙で民主党が上下院を制したとの報に対する過剰な反応と売りが重なった。半導体株の売りを呼ぶとの連想も相場を押し下げ、需給の悪化が目立つ局面となった。終盤は米株先物の動きやトランプ氏の発言で下げ幅を縮め、日経は893円安で取引を終えた。
本文は、今回の下げはファンダメンタルズとは乖離した過剰反応と分析する。AI関連の規制強化やデータセンター建設の抑制といった論点は議会の審議待ちで、急停止する要因にはなりにくいとの見方が共有されている。市場の反応は時差と需給構造に起因するとの指摘が多く、海外イベント直後の東京市場がいち早くリスクを引き受ける性質が変わらないとされている。
過去の事例として2016年の米大統領選と英国のEU離脱が挙げられ、選挙結果の不確実性が先物経由で日本市場に影響を及ぼす点は共通している。しかし米国市場の落ち着きとドル円の変動次第で戻りが入る可能性があるとも指摘され、日本市場の脆弱性は長期的な構造的問題とされている。