熊本地震で日本製紙八代工場の煙突が倒壊し操業再開の見通しは立たず、紙チップ輸送を担う矢住陸運は新たに県外輸送を始めたもののコスト上昇で赤字に転落。八代市は地域企業支援のクラウドファンディングを実施するなど、地域経済への影響が拡大している。
熊本地震の影響で、熊本県八代市の日本製紙八代工場の煙突が倒壊し、操業再開の見通しは立っていない。工場停止による地域経済への影響が懸念されている。
紙の原料となる木材チップの輸送を主に担ってきた矢住陸運は、工場にチップを運ぶ仕事を中心に稼働していたが、現状では新たに県外へ輸送する体制を構築したもののコストがかさみ、2か月で赤字に転落した。
肥後銀行の試算では日本製紙の取引企業は県内300社以上に達し、操業停止による経済損失は約830億円に上るおそれがある。八代市は復旧を支援するクラウドファンディングを実施し、市長は中小企業の供給網を守る必要性を強調している。
商工業関連の被害は1559億円とされ、地震の影響を受けた事業者の休業・縮小再開が広がっている。