米 Marvell Technologyが光通信企業Lumentumを約18兆円で買収することで合意した。AIデータセンターの高速化に対応するため、半導体と光通信技術の統合を進める意図が示されている。
米半導体大手のMarvell Technologyは現地時間の発表で、光通信関連を手掛けるLumentum Holdingsを買収することで合意したと伝えた。買収は全額株式交換で行われ、負債を含む企業価値は約1150億ドル(約18兆円)に上る。AIデータセンターで急増するデータ通信需要に対応するため、半導体と光通信技術を統合する狙いが説明された。
Marvellはデータセンター向けのネットワーク向け半導体やカスタムAI半導体を提供しており、Lumentumは光信号の生成・伝送技術や光回路スイッチ(OCS)を持つ。両社の技術を組み合わせることで、データセンター間の長距離接続からサーバ間、さらには半導体パッケージ内部の接続まで、幅広い用途に対応する通信技術の提供を目指す。買収完了には規制当局の承認などを経て2028年上半期を予定している。
買収の背景として、AIモデルの学習と推論での高帯域・低遅延の通信需要が挙げられている。従来の銅線通信では限界があるとして、光通信への移行が進んでおり、両社の統合は新世代のAI接続技術の形を作るとされる。両社は市場規模の拡大により約5500億ドルの新たな市場機会を見込んでおり、年間コスト削減効果は10億ドル超を見込むとしている。