和歌山県那智勝浦町と慶應義塾大学SFC研究所、アドソル日進が衛星データ・ドローン・AIなどを活用した海洋DXの協定を結び、藻場再生とブルーカーボン創出を目指す。2031年3月31日までデータに基づくモデル構築を進める。
和歌山県那智勝浦町、慶應義塾大学SFC研究所、アドソル日進は、衛星データやドローン、GIS、AIを活用する協定を締結し、海洋環境の可視化と藻場再生、ブルーカーボン創出を目指す取り組みを始動させた。期間は2031年3月31日までで、データに基づく海洋DXのモデル構築を進める予定だ。
取り組みでは、藻場造成マスタープランと共同開発したデータ活用基盤「M-NEXプラットフォーム」を組み合わせ、海域の観測・データ統合・解析を行う。観測にはドローンと衛星リモートセンシングを用い、取得データをGISで統合管理する。
画像解析をAIで進め、生息域の分布・面積・被度などを把握することで藻場の現状と変化を定量化する。これにより将来的なCO2吸収量の算定やブルーカーボン認証を念頭に置いたエビデンス蓄積を目指す。
那智勝浦町は藻場の減少が課題で、ゼロカーボンシティを宣言して藻場の保全・造成を進めている。一方、広範囲の海域観測には調査負担と定量評価の課題があり、衛星・ドローンとAI・GISの統合で継続的な把握を目指す。