円は対ドルで153円台を突破し、2月以来の高値圏へ。市場は日銀の利上げ観測を再評価し、政策動向に注目が集まっている。
円が火曜日に対ドルで153円の水準を突破し、ロンドン市場では一時152.89円まで上昇した。市場参加者は日銀の政策運用を巡る見方を再点検し、円ショートポジションの巻き戻しが進んだことが背景にあると指摘されている。
日銀の0.25%利上げ確率は約75%と織り込まれ、年内にもう一段の利上げが行われる可能性も60%程度と見込まれている。賃金上昇の加速やGDPの上方改定が、日銀が金融緩和を正常化へと進める余地を支持するとの声が出ている。
GDPの改定値は4〜6月期が年率1.4%成長へと上方修正され、4〜6月期の賃金の伸びは前年同月比2.4%上昇となった。これらのデータは、日銀の政策転換余地が高まると市場が解釈する要因となっている。
円高進行はアジア株に二極化をもたらし、輸出関連株への重荷となる一方、半導体銘柄は支えとなった。原油価格の上昇や米国の金利見通しが今後の動向にも影響を及ぼすとの観測が広がっている。