王子ホールディングスの大島CFOは、国内再編のシナジーは見えづらいと指摘し、国内再編より成長と撤退を冷静に見極める戦略の実態を示した。
海外のパルプ事業やパッケージング向け板紙事業への投資を拡大し、紙・パルプ領域だけでなく製紙の枠を超えた事業ポートフォリオの転換を進めている。世界的な脱プラスチックの潮流や環境意識の高まりを背景に、サステナブルパッケージを戦略的な成長領域として位置づけ、ヨーロッパで液体紙容器の加工や充填機械を手がける企業をグループ化するなど供給網の強化を進めている。
26年には欧州のバイオリファイナリー企業を買収しており、木質バイオマスビジネスを新しい事業柱として育成する方針を示している。こうした取り組みを通じて、製紙の事業基盤である森林資源の価値を深掘り、事業化へ結び付けていく意思を強調している。