日本のNAND大手キオクシアホールディングスとSanDiskは総額5兆円の増産投資計画を共同発表した。投資は2033年度まで続き、うち約1.8兆円は岩手県北上市のK3新工場に充当して2029年度内の稼働を目指す。
キオクシアホールディングスとSanDiskは、総額5兆円規模の増産投資計画を同時に公表した。内訳はキオクシアが60%、SanDiskが40%の出資で、うち約1.8兆円を岩手県北上市のK3新工場に充当することが確定している。K3はすでに造成工事が始まり、2029年度内の稼働を目指す。三重県の四日市工場も同時に増強されるが、残る約3.2兆円の投資先は未公表のままである。
投資は二段階で進められる。2027年度〜2029年度の3年間で合計1.4兆円を投資し、年間約450億〜500億円程度の支出を維持する。一方で一部の支出を2027年度と2028年度に前倒しし、2030年度以降の2033年度までに約1.25兆円へと投資額を大幅に跳ね上げる計画だ。
UBSはこの計画を前提に、段階的な実行が進む場合、332層BiCS10世代で月産20万〜22万枚、4xx層世代で18万〜20万枚の新規能力を生み出す可能性を指摘している。2028年度末の月産約35万枚を基準に、全投資完了時には約55万枚まで回復するとの見方だ。
この投資は日本政府の政策支援を前提としており、政府は半導体産業を国家戦略の柱と位置づけている。キオクシアとSanDiskの協力関係は長年続き、四日市工場の合弁契約延長や技術連携の強化が進んできた。