日本銀行の7月会合公表を受け、国内債券市場で2年債利回りが1.62%まで上昇し、1995年以来およそ31年ぶりの高水準となった。複数の委員が利上げペース加速の可能性を示し、次回9月会合での追加利上げ観測が強まっている。
国内債券市場では新発2年物国債の利回りが一時1.62%に達し、前週末比0.02%高で31年ぶりの水準となった。5年債利回りは一時2.095%まで上昇し、過去最高を更新。長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは2.805%で取引を終え、午前には2.810%まで上昇する場面もあった。
日銀が7月会合の公表した主な意見では、物価上振れリスクへの警戒感が強まり、利上げペースを加速させる動きに前向きな見方が示された。ある委員は「物価が上振れするリスクにこれまで以上に配慮」と指摘し、経済・物価・金融情勢次第で「利上げのペースが市場の想定より早まることもある」との見方を示した。別の委員は利上げを「ペースアップする必要がある」と踏み込んだ。
市場では次回9月会合で追加利上げを決めるとの観測が急速に強まり、中期債を中心に売りが目立つ。5年債の利回り上昇は長期金利にも波及し、10年債利回りを押し上げる要因となった。
国内金利の上昇は企業の資金調達コストや住宅ローン金利に影響するほか、株式市場の割高さの修正要因になり得る。日銀の次の一手を見極める局面で、債券市場は当面神経質な値動きが続く可能性が高い。