円相場が対ドルで約2%上昇し、1ドル154円台を突破。取引時間中に一時大きく上昇した要因は日銀の利上げ観測と投機筋の巻き戻しだと市場関係者は手掛かりとして挙げている。
円は7日、対ドルで大きく変動し、一時約2円上昇して154円台前半に達した。2月下旬以来となる半年ぶりの高値を付け、取引時間中の上昇の背景には日銀の利上げ加速観測と投機筋の円売り・ドル買いポジションの巻き戻しがあったとされる。
市場関係者は日銀が利上げペースを速めるとの見方を強め、9月18日の金融政策決定会合で全会一致の利上げが実現するか注目している。院長の植田和男総裁が10月の追加利上げの可能性を維持するかも焦点となっている。
円高を支える要因として、日米当局の介入警戒と中長期的な買い圧力の広がりが挙げられる。投機筋の円売りポジションの巻き戻しや、クロス円での円高基調が他の通貨でも観測された。
公的年金のGPIFが資金を国内に戻し日本国債の購入へ向かうとの見方が円を下支えの一因と分析される一方、中東情勢の安定化に伴う安全資産としてのドル需要の後退も円高の背景となっている。