YCPは日本資本市場の構造転換を分析したホワイトペーパーを公開した。上場廃止がIPOを上回る状況を、東証改革・アクティビスト・PEファンドの連携が背景と説明している。
本ホワイトペーパーは、日本の株式市場で2024年に上場廃止企業数が新規上場数を上回った事実を、単なる市場縮小ではなく“質への転換”として位置づける。資本効率やコーポレートガバナンス、市場規律を重視する動きが強まっていると指摘している。
米国市場との比較では、上場企業数の大幅な減少にもかかわらず市場全体の時価総額は拡大しており、日本も同様の構造変化を辿る可能性があるとする。企業数の増加よりも、競争力の高い企業で市場を構成する方向性が強まるとの見解だ。
日本市場の構造転換を加速させる3つの要因として、東証改革、アクティビスト、PEファンドの動きが挙げられる。資本効率の向上と企業価値の改善を企業に促す動きが連動し、資本配分の見直しや非公開化を含む企業変革を後押しするという整理だ。
ホワイトペーパーのポイントとして、非公開化が戦略的選択肢として重視される点、PE市場の成長、株主アクティビズムの提案が事業再編や非公開化を促す契機となる点を挙げる。今後はグローバル投資家の要求に応える二極構造と、ハイブリッドな資本戦略の重要性を指摘している。