JCCLは九州大学発の固体吸収剤と減圧蒸気スイング技術を組み合わせたVPSA2を製品化し、1日30kgの高純度CO₂を回収できるコンテナ型装置を2026年10月から受注開始する。設置は20フィートのコンテナで、東洋製罐グループホールディングスと共同開発の成果として展開する。
九州大学発のCO₂回収材と独自技術を用いたVPSA2は、都市ガス燃焼後排ガスの低濃度CO₂を選択吸収し、減圧蒸気スイングにより99%以上の高純度 CO₂を回収できるコンテナ型装置である。回収量は1日30kg程度を想定している。
装置は高湿度排ガスにも対応可能で、乾燥工程や大規模設備を要さず低エネルギーでの回収を実現する特徴があるほか、20フィートコンテナに必要機能を集約して設置スペースの省略化と運搬の容易さを実現する。
背景として、2050年カーボンニュートラルの実現に向けたCO₂回収技術の需要が高まる中、中小規模の排出源への導入ハードルを下げる目的でVPSA2が開発された。2025年度の環境省委託実証で、CO₂を使ったメタネーションによるe-メタン合成が示唆されている。
今後の展開としては、装置の大型化・高性能化を進めつつ、CCUS分野での協業を拡充し、企業・大学・自治体などを対象に現実的な省エネ型CO₂回収技術の社会実装を目指す。
製品化背景として、従来設備の大型化・高価さから中小規模排出源への適用が難しいという課題を克服する狙いがある。今後も受注開始は2026年10月、標準納期は7~8か月程度、価格は別途見積りとなる。