2026年9月3日、FRONTEOとカイオム・バイオサイエンスがAIを活用したバイスペシフィック抗体創出の共同研究を開始し、2027年度中の抗体医薬品候補の創出を目指すことを発表した。
FRONTEOとカイオム・バイオサイエンスは、AIを活用したバイスペシフィック抗体の創出を目的とする共同研究を正式に開始する。FRONTEOはAI創薬支援サービスDDAIFを用いて疾患に関連する標的分子の仮説探索を担い、カイオムはDoppeLibを使って候補抗体の作製と評価を行う。
目標は2027年度中の抗体医薬品候補の創出であり、承認や販売開始の時期を意味するものではない。候補の創出後の導出契約の成立や具体的な金額公表は未定で、今後の進展に左右される見通しである。
AI創薬の現状として病気の標的探索と分子設計を分けて捉える動きがあり、二重特異性抗体は二つの標的を同時に狙う設計で候補の組み合わせが多様になる一方、設計と実験検証の両方が必要であると指摘されている。AlphaFold 3などの構造予測は進んでいるものの、有効性や安全性の決定には実験データが不可欠とされる。
投資家が注視すべき点は、AIが生み出す候補の数よりも、仮説から実験評価、再設計までの一連の流れを効率化できるか、導出契約の条件や時期がどう開示されるかなどの実務的な条件である。