AIエージェントが購買を代行する新時代「エージェンティックコマース」が本格化する中、国内外の企業がデータ強化や支援サービスを次々に発表している。株式市場の動きとともに関連銘柄の動向にも注目が集まっている。
エージェンティックコマースとは、AIエージェントが商品検索から決済まで購買プロセスを支援・代行するEC形態であり、米マッキンゼーの試算では2030年までに世界の消費者向け取引を最大5兆ドル(約800兆円)仲介する可能性があるとされている。国内でもこうした動きが本格化しており、AIと決済インフラの融合が進む局面だ。
国内企業の取り組みとして、博報堂DYホールディングスはデータエンリッチメントソリューションの提供を開始し、エージェンティックコマースへの事業構造改革をワンストップ支援するサービスを明らかにした。GMOグループはEC事業者向けの生成AI活用支援サービスを開始、商品情報の整理・設計を通じてAIエージェントが正確に認識・比較・推薦できる状態を整える。
NE Koreaは韓国の「Next Engine」運用を譲り受け、同国拠点としてグローバル展開を目指す構えを示した。電通グループの電通デジタルはAIエージェントが商品情報を正しく理解し適切に比較・推薦する最適化支援を提供開始。デジタルガレージはエージェンティックコマース最適化の総合ソリューションを発表し、エージェンティックコマースに必要な機能を統合して全方位支援を掲げている。
楽天グループやLINEヤフー、GMOペイメントゲートウェイ、ZETAといった他社もAIエージェント活用を進め、楽天市場のRakuten AIやYahoo!ショッピングのAIエージェント、LINEのAIおまかせコーディネートなど、購買体験の高度化が進んでいる。)