ファーストリテイリングの2026年8月期通期決算で、ユニクロを展開する同社がH&Mを上回り過去最高益を更新。海外事業の拡大が主因で、北米・欧州の売上が大きく伸び、米中の動向が戦略上の焦点となっている。
ファーストリテイリングの2026年8月期通期決算は、売上高3兆9633億円、事業利益7184億円、純利益5425億円となり、5期連続の過去最高を更新した。これにより、長年のライバルH&Mを業績面で上回る結果となった。
海外事業の拡大が躍進の真の要因で、グローバル売上高は2兆4111億円、事業利益は4398億円と増収増益をけん引した。北米売上は3649億円、欧州売上は5126億円と、それぞれ高い伸びを記録した。米国と欧州の合計売上高は初めて中華圏を上回り、海外展開の戦略転換が鮮明となった。
米国市場の規模感はまだ小さく、世界総売上に占める北米比率は約9.21%、欧州は約12.9%、中華圏は約18.3%とされている。ニューヨークやシカゴなどの新店舗の投入で米国での売上が伸びる一方、出店拡大は続く見込みだ。
結論として、ユニクロを拥有するファーストリテイリングの海外比重拡大が、4兆円規模の企業としての次なる野望を現実味あるものにしている。