米国株市場は先週ハイテク株の下落が顕著で、今週はアルファベットとテスラの決算が焦点となる。CPIの鈍化と金融株の堅調は背景要因として挙げられる。
先週の米株市場はインフレ警戒や地政学リスク、AI関連株の過熱感を背景にハイテク株を中心に利益確定売りが広がり、S&P500は1.55%安、ナスダック100は4.13%安となった。6月分CPIは前月比0.4%低下、前年比3.5%上昇で鈍化し、金利面では追加利上げの必要性が低いとの見方が広がった。
決算発表を前に投資家の警戒感が強まる中、銀行株はJPM、BAC、C、WFC、GSなどが市場予想を上回る決算を示し、株式取引収入の増加も確認された。一方でIT・AI関連の銘柄の反応は厳しく、IBMの業績見通しへの失望から株価が一日で大幅下落した。
内部ではポジション調整が進み、これまで上昇を主導してきた銘柄のモメンタム戦略ETFが下落。特に半導体株の売り圧力が強く、SOX指数は7月13週に約10%下落した。AI需要の強さを示す決算が出ても市場は割安感の調整をみせ、Moonshot AIのKimi K3など新たな競合も警戒されている。
今週の最大焦点はAlphabetとTeslaの決算で、広告・クラウド成長とAIデータセンター投資の収益寄与が問われる。その他、FOMCを控えた経済指標の動向や原油・金利の推移が市場の上値を左右する可能性がある。短期的には値動きが荒くなる可能性があるものの、企業利益拡大が続く限り中長期の上昇基調を期待する見方がある。