三井化学が政府系ファンドJICから半導体材料大手JSRを買収する方針を固め、額は1兆3000億円超に上る見通し。JSRのフォトレジスト事業を取り込み、国内化学業界の規模最大級の取引となる可能性がある。
三井化学が半導体材料大手JSRを買収することが4日にわかった。買収の総額は政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)から1兆3000億円超で成る方針と報じられている。世界的に半導体材料の競争力を高める目的で、JSRの材料事業を取り込むことで収益力を強化する狙いとされる。より具体的な取引条件や確定時期はまだ明らかではないが、過去最高額の国内化学業界のM&Aになる可能性が指摘されている。
JICは4日までに三井化学をJSR売却先の優先交渉権者として選定したとされる。正式決定には今後の交渉プロセスや条件整備が伴うとみられ、実現すれば取引は大きな市場注目を集めることになる。JSRの半導体材料部門はフォトレジストの供給を担っており、買収後の事業統合が進む局面も想定される。
JSRはフォトレジストを中心に半導体回路形成の重要な材料を提供しており、買収によって国内外の材料サプライチェーンの再編に影響を及ぼす可能性がある。今後の具体的な契約条件、調整事項、統合計画の公表に読者は注目したい。