中外製薬は世界大手ロシュと資本・業務提携を結び、創薬に資源を集中しつつ自主経営を維持する体制を取っている。提携の下で海外の治験・販売をロシュに任せ、国内の利益を高めてきた。
中外製薬はこの四半世紀で、国内の中堅企業から高収益企業へと成長を遂げたが、その転機となったのが2002年のロシュとの資本・業務提携である。株式の過半数を譲りつつ、自主経営を維持する条件の下、海外での治験や販売をロシュに委ねる形を取った。
この提携により売上収益は約8倍、営業利益は23倍と拡大したとされる。ロシュの資本力とグローバル展開を活用する一方で、中外は創薬に経営資源を集中させ、独自の強みを磨いた。
提携の内側には、世界的大企業の傘下に入りつつも自主性を保つ仕組みが存在した。中外は創薬力の強化を通じ、長期的な成長を狙いながらも外部資本を活用する形を選択した。