第一稀元素化学工業がハフニウムの国内製造技術を確立し、2028年の国内量産化を目指すと発表した。ハフニウムは先端半導体の高誘電率材料の主原料として位置づけられている。
大阪市に本社を置く第一稀元素化学工業は、ジルコニウム化合物を中核とするメーカーで、鉱石の精製から製品化までを自社グループ内で一貫して行える世界で唯一の企業とされる。自動車部品や電子部品、電池材料、半導体研磨材など幅広い用途で使われ、世界市場の約四割を占めるとされる。
同社はジルコニウムという鉱石から中間原料を作り、日本へ運んで最終製品を仕上げる体制を整え、中国を介さない上流ルートを確立している。中国市場や供給-chainの変動が大きいなか、こうしたルート分離は戦略的価値を高める要因とされる。
2026年8月にハフニウムの国内製造技術を確立したと発表があり、年内には半導体用途などへのサンプル提供を始め、2028年の国内量産化を目指すとしている。ハフニウムは経済安全保障推進法の特定重要物資にも位置づけられている。
投資家はベトナム子会社の稼働率や為替の影響、内製化の進展、成長分野への事業軸足の移行が今後の利益性にどう影響するかを注意深く見るべきとされる。