CEF 2026の開催期間中に、ハノイ報道放送局の記者が専門家や企業関係者へインタビューを行い、資本市場の現状とM&Aの実務的ニーズ、今後の資金調達方針が浮き彫りになった。
ベトナムのM&A市場は「多数だが小規模」から「少数だが高品質」へ移行していると指摘され、投資家は慎重さを増す一方で質の高い企業へ資金を投入する姿勢が強まっている。時価総額はGDP比で約75%、地域平均は約130%とされ、債券市場の規模はGDP比で約24%と低位に留まっている。AUMのGDP比も約4%と地域平均を著しく下回る現状が共有された。
資金調達の道筋として、銀行融資に依存せず社債発行や株式市場、投資ファンド・プライベートエクイティ、開発金融機関、戦略的投資家の開拓といった選択肢が検討されるべきだとの意見が示された。取引には個別性があるものの、資金調達プロセスを再現可能な枠組みとして標準化できるとの認識も示された。
企業の再編・成長には資本・技術・人材の3要素が不可欠とされ、VIETNOXのブイ・マン・トアン氏やSAPOテクノロジーのグエン・ホアン・タオ氏らは、相互利益を目指すM&Aを通じて市場需要の喚起と競争力の強化を狙うべきだと述べた。日本市場を含む海外企業との協働や投資は、ベトナム企業の成長戦略において重要な選択肢となっている。