サカタのタネの2027年5月期第1四半期決算短信(連結)では売上高が増加した一方、営業利益は減少。海外卸売の現地通貨ベースの収益力低下が目立つ。
2027年5月期第1四半期の決算は、売上高が前年同期比7.2%増の246億7,000万円となり、増収を確保した。一方で営業利益は前年同期比24.1%減の33億8,700万円となり、大幅な減益となった。
海外卸売事業の利益は大きく低下。原因としては世界的なインフレに伴う販管費の増加と、前年同期に好調だった一部地域の需要反動が挙げられる。地域別ではEMEAで主力品種の伸長がみられた一方、北米・中南米・アジア太平洋では現地通貨ベースでの減収が顕在化した。
研究開発投資の強化と投資余力を活用した成長戦略の推進が継続され、石垣研究農場の開設など、品種開発と販路拡充を通じた長期的な収益性改善に向けた取り組みが進む見通し。7月には「PASSION2035」を発表しており、2031年までに約500億円の成長投資を計画している。
投資の効果として、海外でのシェア拡大や利益率の改善につながるかが今後の焦点となる。財務余力を活かし投資を拡大するフェーズに入ったが、投資額よりも実際の効果の評価が重要になると見られる。