米ヴォヤ・インベストメント・マネジメントのセバスチャン・トーマス氏は、日本株の流動性が大型ファンドの投資障壁になると指摘。キオクシアホールディングスの米上場が実現すれば、投資対象としての魅力が高まる可能性があると期待している。
人工知能(AI)関連に特化する約140億ドル規模のファンド「グローバルAI戦略」の運用資産は、現在約50億ドルが日本の投資家資金で占めるが、日本株を組み入れてはいない。ファンドは日本企業にも興味を示すものの、投資を決めるうえでの最大の障壁は流動性だと説明された。
日本にはAIサプライチェーンを担う興味深い企業が多い一方、流動性を満たす企業を見つけることが投資の課題だと語られた。キオクシアは米上場を準備しており、米市場での取引開始が投資判断に影響を与える可能性があるとの見方も示された。
ヴォヤは過去に日本の半導体製造装置企業へ投資する実績があり、アドバンテストやキオクシアを現在調査対象としている。ただし、14億ドル規模のファンド運用では売買のしやすさが重要であるとの認識を示した。
同ファンドは三井住友DSアセットマネジメントと提携しており、設立10周年を迎える今月の累積リターンは約600%に達している。NVIDIAなどAIインフラ企業に加え、AIの恩恵を受ける医薬・金融・ヘルスケアなど幅広い分野の企業が投資対象として挙げられた。