レゾナック・ホールディングスは昭和電工から社名を改め、半導体分野へ資源を集中させる戦略を打ち出した。9月29日にクラサスケミカルを東京証券取引所に上場させ、連結外へ置く形で半導体銘柄としての体裁を整えた。
昭和電工として長く事業を展開してきたレゾナック・ホールディングスは、社名をレゾナックへ変更し、事業の重点を成長領域の半導体分野へ移行する方針を明らかにした。時価総額の大きな変化を伴い、総合化学分野での位置づけを見直す形となっている。
9月29日に石油化学事業を担う子会社クラサスケミカルを東京証券取引所に上場させ、連結対象から外すことで、半導体関連の事業資源を経営資源の中心に据える戦略を実行した。これにより、企業の構造は「半導体銘柄」としての評価へと舵を切った。
同社の転身を支える推進役として社長の高橋秀仁氏が挙げられる。外資系や大手企業出身の経験を背景に、日立化成の買収などを通じて半導体事業を強化してきた経緯が紹介されている。
市場関係者の間では、石化事業の収益性の低下や外需対応の限界といった課題を克服し、成長分野へ資源を集中するスピード感が評価されている一方、今後の収益拡大時期については今後の動向を見極めたいとの声がある。