Torch Towerの建設は、世界最高クラスの超々高層ビルを目指しつつ、周辺インフラを考慮した独自の施工技術と現場運営で進められている。本文では、設計・施工の要点となる技術と取り組みが具体的に説明されている。
Torch Towerの建設は、日本一の超々高層ビルを目指すとともに、交通網が集中するエリアでの施工や低層部ファサードの曲線設計など、多様な技術的課題に取り組んでいる。施工計画は課題の洗い出しと事前検証を重ね、技術者同士の連携を強化して現場の安全性と品質を確保する方針が示されている。
技術セクションでは、杭の先端を花びら状に広げる独自の掘削技術により底面積を従来比で約2倍とし、1本あたり約1万トンの荷重を支える高い支持力を実現している。続く敷地の中央部を順打ち工法、外周部を逆打ち工法とする独自の施工方法が採用され、周辺インフラへの影響を抑えつつ作業空間の確保と工期短縮を両立している。
外周部の斜め鉄骨柱と梁で三角形のフレームを形成する構造は、地震や風による揺れを抑える耐震性能と室内空間の広さを両立させる設計として紹介されている。現場はSmart Control Centerを用い、入退場や安全管理、進捗、監視映像などをリアルタイムで一元管理。デジタル管理基盤が現場の安全性と効率化を支える。
大型資材の輸送・吊り上げ性能にも注力しており、国内最高クラスの垂直搬送能力を備えたエレベーターと、1,050t級のタワークレーンを4台導入。作業半径30mで35t資材の吊り上げが可能で、最大180m/分の巻上速度を実現している。これらは超々高層ビル建設の生産性向上と円滑な施工に寄与する。
現場の総括としては、技術者を含む全員が主役となる運営を目指しており、若手技術者の経験機会を広げ、完成時には関係者がこのプロジェクトに携わってよかったと振り返れるような組織運営を追求している。