9月のアジア債は外国人の純売りが約82億ドルに達し、2020年3月以来最大の月次流出を記録した。地域別には韓国・タイ・インド・マレーシア・インドネシアの債券が広く売られた。
9月のアジア債市場では外国人投資家による純売りが約82億ドルとなり、過去6年以上で最大の月間流出となった。対象はインド・インドネシア・マレーシア・韓国・タイの債券で、株式の流出と合わせて資本流出が顕著だった。
米国の長期金利上昇と連邦準備制度の追加利上げの見通しが、エマージング市場債券への投資意欲を減じさせ、グロスの金利環境の変化が流出の背景と分析されている。アジア各国の国債市場でも同様の動きが見られた。
韓国債は月内に約63億ドルの流出を記録し、タイ債は約8.22億ドル、インドは約5.48億ドル、マレーシアは約4.36億ドル、インドネシアは約1.00億ドルの流出となった。これらは市場全体の外部資本動向を反映する。
米国の金利動向以外にも原油価格の高止まりがインフレ圧力を再燃させ、主要中央銀行の追加緩和期待を抑制しているとの見方が示された。