日系半導体の現状と成長戦略を整理。SonyとTSMCの熊本合弁が量産を目指す一方、KIOXIAの業績拡大とRenesasの大型買収・投資計画の動きが取り沙汰されている。
Sonyはイメージセンサー領域で世界トップクラスのシェアを保持する一方、スマートフォン向けを中心に事業構成を拡大している。長期計画の中で、CMOSイメージセンサーは約50%のシェアを謳い、2025年の売上高は前年比20%増の2兆円超え、営業利益も37%増と成長している。スマホ向け強化に加え、車載・ロボット・フィジカルAIなどの分野拡大も見込まれる。
熊本合弁はSonyが約4,650億円、TSMCが約2,820億円を拠出し、日本政府が最大600億円を補助する前提で合意。新工場は熊本県合志市に建設され、2029年を目標に次世代イメージセンサーの量産開始を目指す。月産能力は12インチウェハー換算で約1万枚を見込む。
KIOXIAは東芝の半導体メモリ事業を分社化して成長を続け、2025年度売上は前年比37%増の2兆3,376億円、営業利益は8,762億円と過去最高水準を更新。AI市場の需要拡大を背景に、3次元BiCS FLASHの生産拡大と3次元構造の技術進化を推進している。
Renesasは日立・三菱電機の分社化統合後にNEC半導体を統合して成長を図るも、東日本大震災の影響もあり再建を経て大型買収を推進。Intersil、IDT、Dialog Semiconductor、Altiumの買収を通じて自動車・産業・IoT向けのソリューションを強化。2025年売上は1兆3,185億円、営業利益は3,869億円となっている。