米国株は金利の乱高下でハイテク株が下落。長期金利を高止まりさせる3つの構造要因と、今週の注目材料としてエヌビディア決算が焦点となる。
先週の米株市場では金利の乱高下に翻弄され、S&P500は前週比で下落し、特に情報技術セクターとナスダック100が大きく下げた。一方で暗号資産は株式と対照的に上昇する場面もみられ、株式市場のハイテク主導の動きと暗号資産の動きに差が生じた。
週初から軟調だった株式市場の要因として、米長期金利の上昇が挙げられる。特に米30年国債利回りがほぼ20年ぶりの高水準まで上昇し、財務省は長期国債買い戻しオペの規模を拡大して市場へ働きかけを強めた。
長期金利を高止まりさせる要因は主に三つとされる。財政赤字を伴う40兆ドル超の政府債務、原油供給の不確実さをめぐるエネルギー市場の緊張、AI関連設備投資の急増による資金需要の高まりだ。いずれも短期間では解決が難しいとみられる。
MOVE指数は現時点で70をやや上回る水準にとどまっており、債券市場の不安定化が株式市場を直ちに大幅に圧迫する可能性は低いとの見方が示された。今週は新築住宅販売件数やPCE価格指数、GDP改定値など経済指標の発表が続き、エヌビディア決算が市場の焦点となる。