シチズン時計の2026年3月期第1四半期決算は、時計事業と工作機械事業の好調で営業利益が前年同期比約111%増の99億円となり、通期予算を大幅に上方修正。併せて年間配当を53円へ引き上げると発表した。
シチズン時計の2026年3月期第1四半期決算は、売上高が981億円(前年同期比+30.3%)、営業利益が99億円(同+110.9%)となり、全セグメントが増収増益を達成した。純利益は前年同期の特別利益の反動で89億円となり、経常利益は117億円だった。
セグメント別では時計事業が売上高548億円、営業利益71億円、営業利益率13.0%となり、ムーブメントと完成品の好調が寄与。工作機械事業は売上高256億円、営業利益32億円、営業利益率12.5%、デバイス事業は売上高176億円、営業利益13億円、営業利益率7.7%だった。
北米市場で自社ECの比重が高まり、百貨店・トラベル流通と合わせて売上が伸長。中国を中心としたアジアではAI・半導体関連の設備投資の需要が増加し、海外市場全体の売上増へ寄与した。国内では高付加価値モデルの販売も寄与した。
通期予想は上方修正され、売上高は3950億円、営業利益は405億円、経常利益435億円、親会社株主帰属純利益は320億円へ引き上げ。年間配当は53円へ増配する計画で、為替前提はドル156円・ユーロ181円へ見直されたが、実際の期中為替はドル160円・ユーロ185円で推移しており、円高リスクと上振れ余地の両方が残る。
ブランド面では北米でエコ・ドライブ50周年のキャンペーンを展開し、ジュエリーライクウオッチのシチズン・エルのグローバル展開も順調とされた。