米中間選挙と日銀の利上げ観測を背景に円高進行の警戒が広がっている。152円割れをきっかけに円高が加速し、キャリートレードの巻き戻しが本格化する可能性が指摘される。
外国為替市場ではこれまでの円安基調に変化の兆しが見られ、米ドル/円は一時152円台まで下落した。歴戦のディーラーとして知られる松田哲氏が、152円を割り込むと150円台へ急速な円高が進む可能性があると指摘する。
松田氏は三菱信託銀行などでトップディーラーとして活躍した経歴があり、過去のプラザ合意後の急落などの経験を踏まえ、今回の相場動向を解説している。現在は為替市場を取り巻く外部環境が大きく変化していると説明する。
背景には米国の金融政策を巡る思惑と、トランプ政権による日本への利上げ圧力がある。 Jackson Hole会議でFRBの利上げ示唆があった後、FOMCでの利上げが見込まれ、それがドル高を後押しした。
ただしトランプ大統領が利下げを強く求める発信を強化しており、FRBが独立性を保ちつつも現状維持を選ぶ可能性があるとの見方もある。市場は追加利上げ期待が後退する場合のドル売り反応を想定している。