MabGenesisが東証グロース市場に上場し、公開価格の830円を下回る初値763円、終値696円となった。犬猫向け抗体薬を核に事業を展開する同社の今後のマイルストーンに注目が集まる。
2日に MabGenesis が東証グロース市場に上場した。公開価格は830円で、初値はその価格を8.07%下回る763円となり、取引終盤には696円で推移した。代表の新庄勝浩氏が東京証券取引所で上場会見を開いた。これにより動物用抗体薬の開発・事業展開に対する市場の関心が高まっている。
同社は犬・猫向けの抗体医薬品を開発しており、同一の形状と機能を持つ抗体を分離して集める技術と高い安全性を持つ抗体ライブラリーを強みとしている。現状、皮膚疾患治療薬が世界的に最も売れており、CKD など慢性疾患にもニーズがあるとの認識を新庄代表は示した。
売上規模の目標については、現時点で具体的な数値の公開は控えつつも、犬・猫の飼育頭数・罹患率・治療を受ける割合の分析から大きな市場が存在するとの見通しを小泉取締役が示した。最も進んでいるパイプラインは2030年頃上市を目指しており、複数のマイルストーンが年ごとに展開される見込みという。
上場後も北米・欧州を中心に事業を展開し、日本・中国へ展開する戦略は変わらないとされ、今後は研究開発のスピード強化とAI活用による最適化にも投資を進める方針が示された。動物用抗体薬市場の成長を背景に、長期的にはヒト用医薬品領域への波及も検討されるが、現時点では動物薬領域の支配を目指す意向が強調された。