外食企業のIR週報で今週の勝者は銚子丸とサイゼリヤ。台風・インフレ下でも客数増を実現し、銚子丸は上方修正を発表、ハイデイ日高も営業利益の過去最高を見込み。
日本フードサービス協会の発表によると外食売上は8月時点で前年同月比で104.9%と堅調だが、天候リスクが現場に影響を及ぼし、客足の明暗が数字に表れている。値上げだけに依存せず、客数を動員する仕掛けや大胆な立地戦略が秋の業績優位の鍵となっている。
銚子丸は2027年2月期の通期予想を上方修正。ロードサイドから駅前・海外展開へと立地戦略を転換し、職人が握るカウンター型業態「スシ・ニギリバ」による高付加価値展開が数字に寄与している。
サイゼリヤは8月の既存店売上高が前年同月比10.9%増、客数は9.2%増と大幅な伸びを記録。すかいらーくHDも4.6%増(全店7.2%増)とファミレス大手の牽引が継続し、低価格維持と客数を引っ張る仕掛けが評価されている。
ハイデイ日高は上期決算発表を控え、既存店売上の好調を背景に営業利益が過去最高を更新する見通し。駅前の立地と日常価格が「ちょい飲み需要」を牽引している。
今週の動きは「足し算の値上げに依存せず、客数を動かす仕掛けが勝敗を分ける」という点で共通している。銚子丸の都市部・駅前シフトとサイゼリヤの低価格戦略が、逆風下での競争力を示している。