京浜急行電鉄は取引先マスターの申請・更新作業をノーコードで一元化するアプリを kintone で構築し、申請受付から承認、SAP S/4HANA 連携用ファイル生成、進捗管理までを統合した。導入により年間約600時間の業務削減を見込む。
京急電鉄は経理システムの取引先マスターの登録・更新作業をノーコード開発ツールのkintoneで統合するアプリを開発した。申請内容の入力、承認プロセス、データ整形、SAP連携用ファイルの生成、進捗管理といった一連の作業を一元管理できるようにした。
導入背景として、2022年以降ERPとしてSAP S/4HANAを順次導入してきたが、取引先マスターの登録・更新作業をグループ内で共有化する際、Excelファイルのやり取りやマクロでのファイル生成など手作業が多く、記入漏れや形式不備、対応状況の把握が難しい状況があった。
アプリはフロントエンドをkintoneで開発し、SAP S/4HANAとはAPI連携ではなくファイル経由で連携する設計としている。プロトタイプ作成はIT部門の伴走の下で進められ、3〜4カ月を経て2026年2月に稼働を開始した。
結果として、申請・承認・ファイル生成等の作業を省力化し、目視確認や差し戻しの機会を減少させ、年間約600時間、全体の約75%に相当する業務時間の削減を見込んでいる。今後は市民開発として担当者自らkintoneを活用する取り組みを進め、SAP製品の保守対応管理アプリや本社取引先情報管理アプリの検討を進めている。