パーソルホールディングスはグループ30社の会計基盤をSAP S/4HANA Cloud Public Editionを核に刷新し、手作業のデータ連携をなくして業務標準化を推進した。Fit to Standardの方針で標準機能に業務を合わせ、グループ全体の財務・管理会計の統合を目指す。
パーソルグループは事業拡大に伴い、グループ各社で乱立した会計システムの連携が手作業に頼る状態となっていた。これを放置すれば経理の作業負荷増大とグループ全体の意思決定・ガバナンスに支障を来たすため、共通基盤の刷新を決断した。
「SAP S/4HANA Cloud Public Edition」を中核とする大規模刷新を選択し、30社の会計データを一元化することで財務データの可視化と業務標準化を進め、標準機能に合わせるFit to Standardを徹底した。
導入構成として財務決算を支援するBlackLineとシステム連携を担うSAP Integration Suiteを組み合わせ、NTTデータ GSLが支援範囲を示した。先行導入は2024年度に2社で完了している。
成果として、30社分の仕訳データを一括取り込みできる環境を整え、元帳データの検索性能が向上。グループ共通プロセスにより透明性が高まり、内部統制の実効性も向上した。現場には改善の機運が広がり、業務改革が進んでいる。
今後は会計システムを活用した決算業務と債権消込の自動化・AI活用を強化し、異常値検知や仕訳提案、増減分析など財務業務の高度化を目指す。