英新政権発足で財政運営への懸念は後退する一方、秋の予算審議と財政規律の行方がポンドの行方を左右する局面が続く。ドル安が一時支えたものの政治リスクは依然として市場関心材料となっている。
英新政権の発足を受けて財政ルールの遵守が方針として示されたことから、財政運営への警戒感は一服したとの見方がある。ただし、今後の財源配分をめぐって政党内の対立が再燃する可能性があり、ポンド相場には引き続き注目が集まっている。
ポンドは7月下旬に1.3273ドルまで下落後、ドル安を背景に上昇し1.36ドル台半ばへ回復している。一方、原油上昇と米長期金利の上昇はドルの下支え要因となり、上値を抑える場面も見られる。
4-6月期の実質GDPは前期比0.4%増と市場予想と一致し、サービス業を中心に経済活動は持ち直している。景気後退への警戒は薄れつつあるが、依然として成長は低位で推移している。
今後の焦点は英中銀の政策運営で、7月会合で金利3.75%が据え置かれた一方、9人のうち3人が4.00%への引き上げを主張した。7月CPIは加速しており、物価に対する警戒姿勢は維持されそうだ。