日経平均が6月に7万円台をつけた後、9月にはおおむね6万5000円前後で足踏みしている。AI相場と歴史的円安という2つの原動力が支えた相場に亀裂が見え始め、今後の展開が注目される。
6月に史上初の7万円台に乗せた日経平均は、9月に入り6万5000円前後で足踏みしている。9月4日の終値は前日比806円高の6万5020円で、AI・半導体関連が牽引する一方で上値は重く、熱狂の残存は薄れている。
本稿は日経平均を支えてきた2つのエンジン、すなわちAIメモリー景気と歴史的円安を分解して、その賞味期限がどこにあるのかを整理する。AI関連の需要を支えるメモリーはDRAMとNAND型を含み、HBMはDRAMを積層した構造であることが指摘され、サムスン電子・SKハイニックス・マイクロンの3社が量産能力を持つ。
HBMの生産需要が高まれば、一般DRAMの供給が細る可能性があり、結果としてメモリー市況全体の逼迫と価格上昇を招くと株探は指摘する。AIインフレと呼ばれるこの現象が市場全体に波及しているとされる。