メキシコペソ/円はUSMCA交渉の遅れを背景に動き、今週再開の観測が高まる。直近の為替動向と来週の焦点を整理する。
先週のメキシコペソ/円は9.228円前後で取引を開始すると、9.1円台へと急落し、8月3日以来の安値をつけた。円高主導の動きで、ドル/円が日銀の利上げ観測で上げ下がりする局面と連動した。ペソは対ドルでは堅調を維持していた。
10日にはドル/円が154円台半ばへ持ち直した影響もあり、ペソ/円は一時9.1円台を回復。11日には9.075~9.102円のレンジで推移している。
今週の注目はUSMCA(米州自由貯交易協定)の見直し交渉の遅延だ。7月の期限を超えて協議は続いており、9月第1週に4回目の交渉が予定されていたが実施されていない。エブラルド経済相は近日中にワシントンで協議を再開する予定とされる。自動車の原産地規則が最大の争点となっている。
来週のMXN/JPYの見通しはレンジ8.975~9.225円、基調は不安定とされ、USMCA再開の可否次第でペソの動きが左右される可能性がある。8月のCPIは前年比+3.26%と市場予想を下回ったものの、物価の伸びは5カ月ぶりに加速しているとの観測もある。