8日には国内外で重要な経済指標の発表が相次ぎ、日銀のさくらリポートも公表される見通しが伝えられている。経常収支の動向と米国の労働・在庫指標が特に市場の焦点となる。
国内では午前8時50分に財務省が8月の国際収支(経常収支)を公表する。市場コンセンサスは3兆1946億円で、前回の2兆9889億円から拡大が見込まれている。対外・対内証券投資も同時に公表され、為替や株式市場への影響が注目される。
不動産市場では午前11時に三鬼商事などが9月の東京オフィス空室率を公表する。前回は1.87%で、オフィス需給は景気の先行指標として位置づけられ、都心部の動向が企業の事業拡大意欲を映すとされる。
午後2時には内閣府が9月の景気ウォッチャー調査を発表する。現状判断DIは46.7を見込むとの報道で、先行き判断DIは前回の48.3だった。個人消費や雇用環境の変化を捉える指標とされる。
日銀はこの日、さくらリポートを公表し、全国9地域の景気判断が示される。賃上げの波及状況や物価動向が今後の金融政策運営を占う材料となる。
海外では午後3時にドイツの8月貿易収支が発表され、黒字見通しは約211億ユーロ。午後8時にはECBの9月会合議事要旨が公表され、利下げ時期を巡る議論のトーンが注目される。米国では新規失業保険申請件数が19.7万件程度、午後11時には8月の卸売在庫が公表され、在庫投資動向とGDPの在庫変動が注視される。
このほか、セントルイス連銀総裁とイングランド銀行の総裁の講演、欧州財務相会合などのイベントが予定されており、米国の労働・在庫指標と日銀のさくらリポートの判断が市場の焦点となる見通し。